視度調整 ― 2016/09/18
GX7mk2のファインダー視度調整範囲は、カタログによると-4.0〜+3.0とあります。
調整ダイヤルは11クリックあるので、1クリックが0.7ジオプター相当くらいかな?
僕の目だと見えやすい視度はだいたい-2ジオプターあたり。
なので、一番マイナス寄りから3クリックくらい戻したところが適正かなと思ったのですが。
覗きながら調整してみると1クリック戻しのあたりが一番よく見えるようです。
このファインダーは、光学系にちょっとクセがあるようで、
ぱっと見は明るくキレイにはっきりした感じに見えるのですが、
覗き方によっては2重に見えたり、細かいピントの部分が見れば見るほど見えにくくなったりして、ちょっと気難しい感じです。
普通はこんなことしないのですが、
ファインダーの撮影練習も兼ねて、ちょっと実験。
ピントの距離がしっかりわかる一眼レフ用のマニュアルフォーカスレンズを使って、ファインダー像の位置を見てみました。
GX7mk2には温湿度計を撮影した画像を表示させておきました。
クリック ピントの位置 ジオプター(計算値)
0 45cm -2.2
1戻し 75cm -1.3
2戻し 1.8m -0.56
3戻し 8m -0.13
4〜10戻し ∞以上 0〜+
ということで、まぁ、簡単な実験なので数字の絶対値はあんまり正確ではないかと。
それでも、他の所有カメラも見てみたところ、僕の見えやすい調整は2台ともが60cm付近だったので、このカメラでの1クリック戻しというのもだいたい合ってるのかな。
視度調整のマイナス側の範囲がちょっと足りていないような気がするのと、
クリックが荒すぎてちょうどいいところに調整しにくいような構造なのかも。
あと、なんとなく接眼レンズ系の精度がイマイチな気がします。
実際に撮影に持って出てる時には、実に撮りやすいファインダーなんですけどね。
家でじっくり いじくりまわしているとちょっと気になります。
この辺り、とても小さいGM5の方がまだしっかりしてるような気がしたので、ちょっと残念。。。。
ホワイトバランス ― 2016/09/19
こんなようなモニターにカメラを向けていると画面に引っ張られて、壁の白が黄緑がかって見えます。
ここからファインダーを覗きながらカメラを振ると
ホワイトバランスを引きずって
こんな感じになります。
普通の色になるまで、2秒くらいかかるみたいです。
じゃあ、シャッターを切る前に色が落ち着くのを待ったほうがいいの?
高速連写(LV=ライブビュー無し)で同じようにカメラを振りながら撮ってみたら、連写中は露出が固定されるようで、プーさんが暗くなってしまってダメでした。
なので、中速連写(LVあり)でやり直し。
これだと、一枚づつちゃんと露出とホワイトバランスは調整されるようで、3コマ目のモニタの影響が小さくなる構図からしっかり壁の白がでています。
色が落ち着く前にシャッターを押しても問題なく、ちゃんとした色で写ることがわかりました。
動画で同じように撮ってみたら、ファインダーで見ている時と同じような色の変化になりました。
動画ってピントやズームなど、わざとゆっくりめにして見やすくするようだから、色も急激には変化させないようにしているのかな?
4Kフォトもやはり動画と同じように働くようで、色の変化はゆっくりでした。
実は上の方の1〜4枚目の画像は4Kフォトで撮ったところから切り出したものです。
カメラを振った後にファインダーがなんだか変な色に見えることがあったので、すこし気になったのでした。
超望遠 ― 2016/09/22
一眼レフ用の400mmマニュアルフォーカスレンズをマイクロフォーサーズに付けてみました。
広角レンズ12mm(135換算24mm)で撮ったらこんなですが。
400mmレンズはマイクロフォーサーズに使うと135換算では800mmです。
さらに、EXテレコンをオンにして画像サイズSを選択すれば2倍になるので、
135換算では1600mm。
これを手持ち撮影で頑張ってみる。
手がプルプルしてなかなか構図が定まりませんが、
GX7mk2はシャッタ半押しで手振れ補正が効くのでなんとかピント合わせはできる感じ。
約300m先の塔のてっぺん。
雨降ってきたので、イマイチぼやけてます。
21m先の街灯のパッチン錠。
といってもファインダー倍率は、
400mm×2(テレコン)÷25mm×0.7倍=22.4倍と大きめの双眼鏡ていど。
双眼鏡修理 ― 2016/09/25
10年くらい前、レンズがカビていたので分解掃除をしたのはいいんだけど、光軸がおかしくなって使えなくなっていた双眼鏡。
それから、光学モノもいろいろ分解してみたので、調整に挑戦してみました。
双眼鏡は左右の光軸(視軸)があっちこっち向いていても、人の目ってのはうまいこと合わせてくれるので、見えないということはないのですが、目がものすごく疲れます。
なので、製品の視軸の基準はとても厳しくされているようです。
この双眼鏡では、偏芯したレンズホルダーと偏芯カラーとを回して、対物レンズの中心軸を動かして合わせる仕組みのようです。
手持ちでは、どうにもやりにくいので、三脚にタップたてたアルミ板を固定してそこにインシュロックでしばって固定しました。
ターゲット紙を貼って見てみましたが、うちの中では調整らしいことはできませんでした。
プリズムの固定もズレていたみたいで、少し傾いていました。
レーザー墨出し機のラインを使ってみましたが、これで確かめはOK?
短いラインがプリズムを通ったライン。
もともと貼ってあった0.02mmくらいのシムを0.05mmのシムに変えてみたところ。
よくなった?みたい。。。よく分からない。。。
コンタックスのレンジファインダーの基線長が72mmほどで、ちょうど接眼幅に合わせられるので、遠くのアンテナを見ながら合わせてみました。
でも、このカメラのレンジファインダーは覗き方で二重像がずれるみたいなのと、倍率が小さくて、あんまりよく見えないので、結局最後は目で追い込みました。
調整も測定も方法がいまひとつなのですが、まぁ、使えるくらいにはなったようです。
注) 調整が悪いものを長時間覗いていると目を痛めるので注意です。
これ以上は、理屈をきちんと理解しないと難しいような感じ。
じいちゃんの形見なので、大事にしたいです。
山 ― 2016/09/25
ファインダー表示素子 ― 2016/09/26
α7とかに使われているOLEDは、4:3 0.5型。
ドット数は235万ドット。
1024xRGBx768。
画素ピッチは9.9μm(3.3μmx3)
GX7mk2につかわれているのは16:9 0.38型LCD
ドット数は276万ドット。
1280xRGBx720。
画素ピッチは6.6μm(2.2μmx3)
GM5につかわれているのは4:3 0.2型LCD
ドット数は117万ドット。
720xRGBx540。
画素ピッチは5.6μm(1.87μmx3)
これでファインダー用表示器の様子はわかった。
ドット数のRGBってのは、3ドットが並んでいるんだろうと思い、拡大して見てみようとしましたが、ファインダーの接眼レンズ系に邪魔されて、直接見るにはどうやればいいんだろう?
しょうがないので、背面液晶を見てみました。
これは縦1:横2のドットが縦にRGBの順で並んでいるように見えます。
白のところはBがいやに明るくて、ホワイトぽく見えます。
ソニーからホワイトマジックというRGB+Wという液晶があるようですが、それだと4色で1セットのようなので、違うみたい。
こういう高倍率な撮影には
80mmくらい長さのあるマクロリング(というよりマクロチューブか)を使って、ズマロン35mmで撮っています。