双眼鏡修理 ― 2016/09/25
10年くらい前、レンズがカビていたので分解掃除をしたのはいいんだけど、光軸がおかしくなって使えなくなっていた双眼鏡。
それから、光学モノもいろいろ分解してみたので、調整に挑戦してみました。
双眼鏡は左右の光軸(視軸)があっちこっち向いていても、人の目ってのはうまいこと合わせてくれるので、見えないということはないのですが、目がものすごく疲れます。
なので、製品の視軸の基準はとても厳しくされているようです。
この双眼鏡では、偏芯したレンズホルダーと偏芯カラーとを回して、対物レンズの中心軸を動かして合わせる仕組みのようです。
手持ちでは、どうにもやりにくいので、三脚にタップたてたアルミ板を固定してそこにインシュロックでしばって固定しました。
ターゲット紙を貼って見てみましたが、うちの中では調整らしいことはできませんでした。
プリズムの固定もズレていたみたいで、少し傾いていました。
レーザー墨出し機のラインを使ってみましたが、これで確かめはOK?
短いラインがプリズムを通ったライン。
もともと貼ってあった0.02mmくらいのシムを0.05mmのシムに変えてみたところ。
よくなった?みたい。。。よく分からない。。。
コンタックスのレンジファインダーの基線長が72mmほどで、ちょうど接眼幅に合わせられるので、遠くのアンテナを見ながら合わせてみました。
でも、このカメラのレンジファインダーは覗き方で二重像がずれるみたいなのと、倍率が小さくて、あんまりよく見えないので、結局最後は目で追い込みました。
調整も測定も方法がいまひとつなのですが、まぁ、使えるくらいにはなったようです。
注) 調整が悪いものを長時間覗いていると目を痛めるので注意です。
これ以上は、理屈をきちんと理解しないと難しいような感じ。
じいちゃんの形見なので、大事にしたいです。